以前、フェアトレードコーヒー豆についてお話しましたね。詳しくはこちら。
今日は、フェアトレードラベル(以下、ラベルと略します)についてお話ししたいと思います。
○ラベルの意味
フェアトレード豆だからといって、ラベルを添付する必要はありません。ラベル無しでも「フェアトレード豆ですよ~」と販売することができます。
有機JAS法(※)のような法律がフェアトレードには無いので、ラベル添付の義務は無いのです。
じゃあ、ラベルは無意味か?というと、そういう訳ではありません。ラベルを添付することで「フェアトレード豆」であることを保証できますし、日本では聞き慣れない「フェアトレード運動」という言葉を広めることができます。
そして、ラベル添付によってフェアトレード団体に支払われるお金の一部が、生産者支援に使われる点も評価できると言えるでしょう。
(※)有機栽培と表示して販売する場合は、有機JASマークの添付が法律で義務づけられています。
○ラベル添付まで
ラベルを添付する場合、まず手続きが必要になります。具体的には、どんなことをする必要があるのでしょうか?
有機JAS法のような、面倒臭い(失礼!)書類作成や日々の記録はありませんが、いくつかやるべきことがありますのでご紹介したいと思います。
まず、フェアトレード団体とライセンシー契約を結びます。具体的には契約書にサインして、ライセンシー料を支払います。
そして、ラベルを添付して販売したコーヒー豆の重量によって、フェアトレード団体にお金を支払います。
このライセンシー契約は、ラベル添付をする会社(販売店)すべてに義務付けられている、ということです。
つまり、フェアトレードコーヒー豆を入荷しても、ライセンシー契約を結んでいない会社はラベル添付できないということになります。
#しかし実際には、契約無しに添付販売している会社も沢山あるそうです。法律で定められていないので、守らなくても罰則はありません。
他にも、ラベルのデザイン詳細や、必ずフェアトレードについての説明文も一緒に添付しなくちゃダメ等、色々と決まりがあります。まとめてパッケージに印刷できる大手は楽ですが、当店のようにお客様のご要望に応じて数量が変わるような店では、結構作業が大変です。
そのため、限られた豆だけのラベル添付になってしまいますが、将来的にはラベル添付の方向で動いていきたいと考えています。
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