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2011年1月 8日 (土)

日本人とエスプレッソ

前回、「本場のバールで飲んだエスプレッソの味はどうだったか?」についてお話ししましたね。
詳しくはこちらから
今日は、「バールでエスプレッソ」は日本人に合うか?について、お話ししたいと思います。

そもそもエスプレッソって日本人好み?
「どちらかと言えば日本人好みではない」と思います。特にカフェで提供するには不向きかと・・・。
もちろん日本人にも色々な人が居るので、ひとくくりに言うのは適切ではありませんね。濃いコーヒーが大好きな方は、カフェでエスプレッソを注文して「すごく美味しい!」と感じるかも知れません。

でも、もし当店が豆を卸している全国のカフェ・レストラン様から「イタリアのバール形式にしようと思うけど?」とご相談いただいたら、たぶん「やめておいた方が無難です」とお答えするでしょう。
その理由は・・・

まず「一気にクィッと飲むべきエスプレッソ」は、ゆっくりまったりとお茶を飲むのが好きな日本人には合わないと思います。
その証拠に、セルフサービスのカフェでも「一気に飲んで早々に立ち去るお客さん」は、殆ど見かけません。
これは「カフェでコーヒーを飲む」ということは、そこで休んだり、本を読んだり、同席の人と話したり・・・という目的も含まれているからではないかと思います。
その場所代金も含まれているので、同じエスプレッソ(セルフサービス)でも日本の方が高い値段に設定されているような気がしました。

かくゆう私もカフェでエスプレッソを頼むときは、一緒にカプチーノやカフェラテなどを注文しています。
もちろん研究のためでもありますが、エスプレッソだけだとすぐに飲み終わってしまい物足らない、ゆっくり飲みながら一休みしたい、といった理由もあるからです。エスプレッソは、本当に2~3口で飲み終わってしまいますからね。


濃いコーヒーは好き?キライ?
次に、コーヒーの「濃さ」が日本人に合うか?という問題です。
以前ハワイ島のコーヒー農園巡りをした時、「日本人?それなら濃い珈琲をいれますね。」と言われ続けたことがありました。
どうやら日本人は、アメリカ人と比べると「濃い珈琲が好き」な傾向があるようです。

「濃い珈琲が好きな日本人」・・・イタリアへ行くまでは、私もそう思っていました。
しかしエスプレッソの本場へ行って、もっと濃い珈琲が普通に飲まれていることを実感しました(もちろん濃くても量が少ないので、コーヒー成分量は変わらないかも知れません)。
この濃さが、果たして日本で一般的に好まれるか?ちょっと難しいと思いました。慣れれば大丈夫だと思いますが・・・。

イタリアへ行く前、ローマ在住の知人(日本人)から「深煎りじゃない豆を、できるだけ沢山持ってきて!いくらでも買うから!」と頼まれて驚いたのを覚えています。これは「ローマでドリップ用の中煎り豆が売っていないから」だそうです。
確かにどこに行ってもエスプレッソが基本なので、中煎りの(日本では普通の)ドリップコーヒーが恋しくなる訳ですね。
私もローマで毎日エスプレッソを飲み歩き、コンドミニアムでもマキネッタで入れていたので、持参したドリップコーヒーが妙に美味しく感じたのを覚えています。


ミルクと合わせて日本人好み
その日本人好みとは言い難いエスプレッソも、ミルクと合わせると急に日本人好みの味わいになります。
ミルクたっぷりのカプチーノやカフェラテは、ゆっくり飲んで冷めても味わいの変化が少ないです。つまり温かいうちに飲む必要がありません。

また濃い味わいのエスプレッソが入っていても、殆どがミルクなので大変飲みやすいです。それはコーヒーというよりも、コーヒー風味のミルクと言った方がピッタリかも知れません。
飲みやすさで言えば、ミルクとコーヒーを半々で入れるカフェオレよりも上ではないでしょうか。

そういう訳で、前回お話ししたような「エスプレッソが滅多に注文されないシアトル系コーヒーショップ」が日本に定着したのかな・・・と思った次第です。
ちなみにシアトル系コーヒーショップ、私も概ね入るのが好きです。だけど、使い捨てカップ(コップ?)だけは勘弁して欲しい~、というのが正直なところ。
カプチーノやカフェラテを陶磁器のカップで飲まないなんて「信じられない!」という私は、保守的なのかも知れませんね。

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以上、たった一週間しか滞在していないので、あまり的確な考察ではなかったかも知れません。
また何か現地エスプレッソ事情等ご存知でしたら、ぜひ教えていただければと嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します♪

無農薬・有機栽培コーヒー豆専門店生豆屋(きまめや)
店長つぶやき(Twitter)

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コメント

こんにちは。

もう一つの観察として...

どうも日本でコーヒーは「お供の飲み物」という位置にあるようですね。ご飯に味噌汁、せんべいにお茶、ケーキにコーヒー、というように。

イタリアやフランスでは飲み物は水やワインで、エスプレッソ/エクスプレスは心理的に何か別の分類になっているような気がします。

日本のレストランではコーヒーはデザートといっしょに出てくることが多いのですが、イタリア・フランスではデザートの後にコーヒーが出てきますし。


>たぶん「やめておいた方が無難です」とお答えするでしょう。

私もそう思います。

投稿: Shira | 2011年1月 8日 (土) 19時29分

Shiraさん、こんにちは!
貴重なご意見、どうもありがとうございました。
なるほどー、デザートの「後に」コーヒーが出てくるとは知りませんでした。
実はイタリア&フランスに行ったことはあっても、コース料理を食べたことが無いのでした。いつもビンボー旅行で難しいのですが、いつか試してみたいです♪

エスプレッソは別の分類、というのも同感です。
何だろう?と思い「立ち食いソバ?」「牛丼?」等考えてみましたが、やっぱり食事とは違うし・・・
これについては、また考察してみたいと思います。

投稿: てんちょー | 2011年1月 8日 (土) 23時42分

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